最近思うこと
PHS
PHSは「Personal Handy-phone System」の略称で、「外出時も使えるコードレスホン」として登場しました。しかし消費者は「外出時に使えるコードレスホン」を望み、キャリア(電話会社)もそれを受け入れ、携帯電話を相手に使用料の安さを武器にして売り込んできました。しかし携帯電話の値下げ、高速移動中に使えない、などの理由から、累計加入者数が減ってきています。
通常PHSには「公衆モード」と「家庭モード」があります(公衆モードしか使えない端末がありますが、それはPHS失格だと思います)。アステル・NTTパーソナル・DDIポケットといった会社が提供しているサービスは、この「公衆モード」にあたります。しかし公衆モードだけではPHSではありません。家庭モードがあってのPHSです。
ぼくはPHSを子機登録可能な電話機を持っているので、ひとつのPHS端末(電話機)で外出時も在宅時も発着信しています。PHSの電話帳を使って一般回線から電話をかけられるのはとても便利です。それに端末のサイズも通常のコードレス子機と比べて断然小型なので、常時胸ポケットに入れていても平気です。これでこそ本当に「PHSを使っている」と言えると思っています。なので公衆モードでしか使っていない人は、PHSを50%しか使っていないことになります。たぶんPHS端末を持っているほとんどの人がそうでしょう。
いまNTTパーソナルから「903U」というホームステーション(親機)が¥10,000程度で売られています(関西では)。NTTパーソナルのPHSをお使いの方は、これを購入することをお薦めします。他の2社は、親機販売はとても消極的で、販売しているところは少ないです。あと「機能的にも上」ということもありますが、NTTパーソナルのものと比べると倍以上の値段が付いています。ほかの普通の電話機と比べても若干高めですが、PHS端末を持っていて電話機を買う予定があれば、候補の中に入れておいてください。
PHSの公衆モードを「簡易型携帯電話」と呼ぶことはそれほどおかしくないと思います。最適とは思いませんが、公衆モードだけを「PHS」と呼ぶのは問題があります。「簡易型携帯電話」というからには、やっぱり公衆モードのことを指していってるんでしょう。家庭モードは携帯電話ではなくコードレスホンですから。ならば公衆モードを「PHS」としてしまうと、家庭モードは何と呼べばいいのでしょう。
PHSは「PHS」で、PHSの公衆モードを「PHS公衆サービス」などと呼ぶ、それでいいんじゃないでしょうか。
郵政省も呼び名を変えるとか、規制緩和するとかじゃなくて、「本来のPHSとはどういうものか」ということを、社会に広めるべきだと思います。といっても、どうやら郵政省自体がそれを知らないようなので、無理な話ですが……。
9/22/1998