最近思うこと
デジタルカメラ Part 2

とうとう(?)デジタルカメラを買ってしまった。機種は Apple の QuickTake 200 だ。これは FujiFilm の DS-8 の OEM なので DS-8 と画質などは変わらないけど、ドライバやバンドルソフトなどが優れていたので、数千円高かったけどこれに決めた。

で、実際に撮影してみると、液晶をみて撮影するのはチョット違った感じがする。2次元を見ながら撮影しているのでそう感じるのかもしれない。まぁ 35mm カメラも実際に見てるのはファインダースクリーンなので2次元なんだけど、片目をつむっていればそれ以外は見えないので、ほぼ3次元のように感じる。35mm カメラの場合はスクリーンやレンズは素通しで、実際に写そうとしている光景を見ている感じだけど、デジタルカメラの場合だと液晶に写っている光景をみて写すので少し違和感がある。これは 4×5 なんかを使ったときの感じに似ているかもしれない。

それから実際に使ってみると、まだ万人のものではないと思った。一応ほとんどの機種はテレビでも見れるけど、保存のこととか考えるとやっぱりコンピュータと一緒に使わないと使いモンにならない。でもカメラとカメラの間でお互いに画像のやり取りができると、(コンピュータを持っていない)一般の人にも、かなり取り入れられるんじゃないかな。

デジタルカメラの良いところの1つに、撮ったその場でみられるというのがある。普通の(写真をやってない)人にとってこれは、かなり魅力があると思う。ポラロイドでも同じことはできるけど、ポラロイドは基本的にオリジナルが1つしかない。大抵の人は記念写真を撮ったら、人数分だけ焼き増して配るだろう。たしかカシオのQVシリーズにそういう機能があったと思うけど、ある限られた機種どうしでしか対応していないというのはまずいので、規格をつくるべきだろう。

プリクラブームの今なら実売価格で2万円程度のものをつくれば、女子校生のあいだで流行るんじゃないかな(デジオはいまいちパッとしなかったし)。彼女たちにとってプリクラは名刺代わりみたいなもののようだし、カメラとカメラで「ピッ!」ってやって「ヨロシク!」みたいなのって、なんか面白そうじゃない?ムリかなぁ。

あと、デジタルカメラの画質というのはそのカメラ自体で決まってしまう。銀塩写真の場合はフィルムさえ換えれば画質を変えられるけど、デジタルカメラはメモリーカードを換えたからといって画質は変わらない。カメラを買ってから画質が気に入らないとわかったら、カメラを買い換えるしかない。この問題をどうにかしないと、なかなか手を出しづらいかもしれない。

将来デジタルカメラの画質が銀塩写真に追い付けば、デジタルカメラは写真学生にとってありがたいモノになるんじゃないかな。だって、スナップしててイチャモンつけられたときに、液晶モニタで問題のカットを確認した上で、そのコマだけ消去すれば、フィルムを1本丸ごと持ってかれることもなくなるもん。……なんちゃって。

5/21/1997