最近思うこと
パソコン

ぼくは「パソコン」という言葉がきらいだ。というよりは、現在の「パソコン」という言葉がきらい、といった方が正しいかもしれない。理由は簡単だ。それはパソコンと呼ばれているものがパーソナルではないからだ。たしかにUNIXなどのワークステーションといったものと比べるとそうかもしれないが、現在のパソコンはパーソナルではない。

まずは価格。安いもので10数万、ほとんどの機種が20万以上といった価格だと、買おうと思って買えるものではない。最近「$500パソコン」と呼ばれるものが市場に出てきたが、あの程度ならパソコンと呼んでも抵抗ない価格だと思う。ただ、できることが限られてくるのが残念だ。

次に操作性。UNIXやDOSといったものと比べると、最近のMacintoshやWindows95といったGUIを持つものは扱いやすいが、やろうと思わないと使えない。それにシステムにトラブルがあると、初心者にはどうしてよいかわからない。

こうしたことからぼくは「パソコン」という言葉を使わない。いま存在するものは、「コンピュータ」であり、「パソコン」ではない。ただ、「パソコン」という概念は大賛成である。はやく「パソコン」と呼べるものが出てきて欲しいものだ。

6/06/1996